<入院(緩和ケア)をご希望の方へ>
愛和病院の48床のベッドは、すべて緩和ケア病棟です。
病院での緩和ケアを必要とされる方に、入院していただいています。
緩和ケア病棟に入院できるのは、現在のところ原則として、悪性腫瘍(がんなど)や後天性免疫不全症候群(AIDS)の方と決められています(厚生労働省)。
以前は緩和ケアというと「末期のがん患者」さんが入院する病棟というイメージでした。2002年に緩和ケアの定義が変更され「命にかかわる病気で困ったことに対応するのが緩和ケア」と、範囲が大きく広がりました。愛和病院でも新しい緩和ケアの定義を取り入れ、さまざまな形での入院をお受けしています。
たとえば、症状を取るための薬の調節を最短の期間で行うための入院、がん治療中に体調が崩れた場合にそれを立て直すための入院、自宅で療養していたが家族が疲れてしまった時のレスパイト・ケア入院などです。
愛和病院は2007年11月には病棟を新築し、48床の入院病床はすべて緩和ケア病棟になりました。(そのため、緩和ケア病棟の対象ではない方は原則お受けできません)
また、家にいながら緩和ケアを受けたい方のために、2008年8月には往診専門の「居町往診クリニック」を併設し、「訪問看護ステーション愛和」と「医療法人愛和会居宅介護支援事業所」と連携したり、他の訪問看護ステーションや事業所と連携して、在宅医療も行っています。
<入院を希望される方は>
現在かかっている医療機関がある方は、紹介状をご持参の上、当院外来へ相談にお越し下さい。事前にご連絡いただければ、相談をお受けできる日時をお答えいたします。連絡なしに直接来ていただいても構いませんが、外来や病棟、訪問診療などの合間に相談をお受けしているので、長時間お待ちいただく場合もあります。
紹介状を書いてもらうのが難しい方や、現在かかっている医療機関がない方は、紹介状なしでもご相談下さい。
ご相談から入院までの期間は、その時の状況によってかなり差があります。ほとんどお待ちいただかずに入院していただける時もありますが、3週間ほどお待ちいただくこともあります。ご相談に来られた時に、具体的な状況をおたずね下さい。
<費用について>
緩和ケア病棟は「高額な費用がかかる」と思っておられる方が多いですが、基本的な医療費には健康保険が適用されます。医療費は1日あたり47,910円(入院当初30日)~32,910円(入院61日以降)で健康保険が適用され、この中に薬代も検査や処置の費用も含まれています。
差額ベッド代についても、緩和ケア病棟ではベッド数の半分以上を差額のないベッドとするように定められており、差額のかからないベッドが用意されています(ただし、差額のない個室は専用のトイレがないこと、希望が多いのでお待ちいただく時間が長いことなどの差はあります)。
差額のあるベッドはすべて個室(12室)で、差額は1日6,000円です。
その他に2人部屋が1つ、4人部屋が1つ(いずれも差額なし)があります。
ご不明な点は、遠慮なくおたずね下さい。